出生月によってスポーツのプロになれる確率が違うって本当?

column

プロスポーツ選手に憧れる子供は非常に多く、「スポーツ選手」という括りで計算すれば、「なりたい職業」の2位に入っています。

しかし、大人ならば誰でもわかっている通り、プロスポーツ選手になれる確率は極めて低く、本気で目指している人たちの中でもほんの一握りしか辿り着くことはできないのです。

更に、誕生日が同じ学年の中でも遅い子は、スポーツ選手になれる確率が低いと言われているのです。

「本当に?」と疑ってしまいますが、実際にデータによって立証されていたりします。

この記事では、そんな「出生月によってスポーツのプロになれる確率が違う理由」について解説していきたいと思います。

出生月でスポーツのプロになれる確率が違う理由

まずは出生月によってスポーツのプロになれる確率が違うことをデータで紹介してみましょう。

現在でも高い人気を誇るJリーグとプロ野球で見てみると、こんな数字になっています。

・4月~6月生まれのプロ選手

Jリーグ(34.7%)プロ野球(32.8%)

・1月~3月生まれのプロ選手

Jリーグ(14.6%)プロ野球(14.2%)

※奈良女子大学の研究結果

この数値は一目瞭然ですよね。

ちなみに、生まれる人数は、6月、7月、8月、9月が多いと言われているので、4月~6月に生まれた人が多いからプロになれる確率も高いというわけではないのです。

それでは、いったいなぜ早く生まれた方がプロになれる確率が高いのでしょうか?

その答えは、「子どもの頃に試合に出られるから」です。

実はこの「生まれた月が早い方がプロになれる確率が高い」というのは、団体スポーツに限る話です。

サッカーやバスケットボール、野球、バレーボールといったような団体スポーツは、試合ごとにレギュラーと補欠が決まりますよね。

特に幼稚園や小学校時代では、試合をこなすことで実力が一気に伸びるので、「試合に出られない」というのは致命的なのです。

4月~6月に生まれた子供はもちろん、7月~9月に生まれた子供も、同学年の中では体が大きかったり足が速かったりするものです。

特に小学校3年~4年生あたりまでは、体や走るスピードも同じ学年であってもかなり差があったりします。

本来であれば「育成年代」であり、皆に平等に試合出場の機会を与えるべきではありますが、「スポーツという勝負事」であるがゆえに、指導者も体格に優れる子供を試合に出してしまう傾向にあるのです。

ある意味仕方がないことと言えますが、そういった背景があり1月~3月の早生まれの子供たちは実践から遠ざかり、プロになれる確率がどんどん減少していってしまうのです。

もしも早生まれなど遅く生まれた時は

もしも自分の子供が早生まれで、「本気でプロのスポーツ選手になりたい」と言ってきたとしたらあなたはどうしますか?

運動神経もそれなりで、「まあ頑張ることは将来にも活きるから」という意識であれば、「頑張りなさい」と確率はほぼなくとも応援すればよいと思いますが、もし「才能がある子供」であったらどうでしょうか?

「もしかしたらウチの子本当にプロになれるかも」と思っていても、早生まれである時点で体格やスピードで不利なのはほぼ間違いありません。

個人種目であれば問題ないですが、前記した通り団体スポーツの場合にはかなり大きな影響を受けてしまいます。

そんな時は、「体格やスピードができるだけ影響しないポジション」でプレーさせるようにするというのも一つの方法です。

例えばサッカーであれば、DF(ディフェンダー)と言われる主に守備をするポジションや、ゴールを守るGK(キーパー)というポジションは、肉弾戦が多くなるので体が小さい子供には向きません。

また、FW(フォワード)という主に点を取る為に攻撃するポジションも、足が速かったり体が大きかったりする方が圧倒的に有利なポジションだと言えます。

しかし、MF(ミッドフィルダー)と言われる中盤のエリアでプレイするポジションであれば、他のポジションほど体格やスピードに左右されません。

必要なのは高いテクニックになるので、早生まれであっても十分に勝負ができるのです。

他の団体スポーツであっても、このようにあまり体格やスピードが影響されないポジションというのがあるはずなので、そういったポジションで勝負させるのが良いのではないでしょうか。

まとめ

今回は、出生月によってスポーツのプロになれる確率が違う理由について解説してきました。

データが示す通り、4月~6月に生まれた子供の方がプロスポーツ選手になれる確率は確かに高い傾向にあります。

しかし、個人種目のスポーツや、団体スポーツであってもポジションによって1月~3月生まれの子供でも勝負できるので、工夫次第では子供の可能性を潰さずに済むのです。